ブックハンティング(リクエスト) -学生が選んだオススメの本-

リクエストした学生には読書後に簡単な書評・紹介文を書いてもらうようにしています。
この文章が他の学生たちの読書案内にもなり、多くの学生が恩恵を受けられることを期待します。
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リクエスト書評 2015年度~2016年度   文学・文芸書系  専門書系

過去の書評


文学・文芸書系

ロスジェネの逆襲 池井戸潤著 電気電子工学科3年生 2015.6.12
この本は一昨年話題になったドラマ「半沢直樹」の原作,"半沢直樹シリーズ”の 第三作,ドラマの最終回の後の半沢を書いた本です.
(注:ドラマの原作になったのは前作,前々作の"オレたち花のバブル組"と"オレ たちバブル入行組"ですが,原作とドラマでは多少相違点があるの で,原作を読 んでからの方が違和感なく楽しめます)
今回は子会社の証券会社へ出向したところから始まり,とあるIT企業の買収を 巡って銀行と証券会社で争うことになります.
大まかな流れはいつも通りですが,タイトルにもあるとおり,ロスジェネ世代 (就職氷河期世代)が主体となる点や株式が絡んでくる点など,今までと は若干 違った視点になり,楽しめると思います.
続編である"銀翼のイカロス"も蔵書されているのでそちらも合わせてオススメです.
ようするに、怪異ではない。 皆藤黒助著
専攻科1年生 2015.5.29
 「ようするに、怪異ではない。」は、妖怪の仕業に見せかけられた事件を、妖怪嫌いの主人公が解決していくという新感覚のミステリ小説です。ライトノベルに近い砕けた文体で書かれているので、小説は普段読まない人でもすんなり読めると思います。
 この小説の表紙絵を担当したカタヒラシュンシさんは沼津高専の卒業生で、就職した会社を辞めて現在の色鉛筆画家という道を選びました。彼の絵は色鉛筆で書いたとは思えないほどのリアルな風景と可愛らしいキャラクターが魅力的で、まだデビューしたてですが展覧会に絵を出したりCDのジャケットと担当したり等とても活躍されています。
是非、読み始める前にカタヒラシュンシさんの表紙絵をご覧になってください。
人間椅子 江戸川乱歩著  物質工学科3年生  2015.5.28
 江戸川乱歩と言えば「名探偵明智小五郎」です。しかし、この「人間椅子」に は彼は一切登場しません。
だからこそ、人間の闇を映しだす、摩訶不思議で、猟 奇的で、でもちょっとリアルな江戸川ワールドが、存分に楽しめる一冊だと思い ます。
また、短編集となっているので、様々な視点から楽しめるのではないで しょうか。
他の作品と共に、ぜひ一度、読んでみてください。
 ローマ人の物語15 ローマ世界の終焉 塩野七生著 機械工学科4年生 2015.5.16
 この本は、ローマができて滅びるまでの国の一生を書いた本です。
その為、文量が非常に多く気軽に読める本ではありません。
しかし、ローマという偉大な国を作った男たちの生き様はどんな時代であろうとも色あせない魅力があります。
時間をかけて読むだけの価値がこの本にはあります。



専門書系

キタミ式イラストIT塾基本情報技術者 きたみりゅうじ著 電気電子工学科1年生 2016.2.5 
私がこの本を推薦する理由は内容の分かりやすさです。
とても図が多く、文より絵が多いほどです。絵で直感的に理解ができるので覚えやすいです。
本の内容も細かいところまで解説があり、意味の似ている語句の違いの説明や、解説に分かりやすい例を出すなどとても親切に書かれています。
私はE科で1年生ですが楽しく読むことができました。情報が苦手な人でも分かりやすいので資格を取らない人にもぜひ読んでもらいたいです。
ITエンジニアとして生き残るための創造的発想術
電子制御工学科4年生 2016.2.1 
 ふつう、“○○術”と名のつく本は、「こうしたほうがいい!」「こうしなさい!」と書かれているものが多いです。だからといって、読んで「あ、そうした方がいいんだ!」と知ったとしても実践するわけではないと思います。
この本は創造的発想術をしてつくられた製品やサービス、アプリケーションを創りだしたITエンジニアたちにお話を聞いた取材をメインに書かれています。
そのため、堅苦しくなく、さらっと読むことができる本だと思います。
一度は聞いたことがあるスマホで写真を撮るとデータ化してくれるノート、授業で使ったレゴマインドストームなど興味を持てるものが多いのでしょう。一度読んでみると社会に出ているITエンジニアが、どんなことを考えているのか知ることができる本だと思います。
Think Stats : プログラマのための統計入門
制御情報工学科4年生 2015.5.28 
この「Think Statsプログラマのための統計入門」は4年次に確率統計を習うときにプログラムで統計の具体例を視覚的にわかりやすく理解できると先生に勧められたために図書館にリクエストしました。
確率統計の予習復習やPytonという授業で使わない言語を新しく学べるなど知識を得ることの喜びも得ることができ、この本でサンプルコードなどを実際に手で動かして学習し、解説で統計についての理解を深めることが出来ました。



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