レファレンス欄(参考文献・引用文献欄)の見方
論文等の末尾に記載されるreference(参考文献・引用文献)の見方に慣れることが重要です。
見方が理解できれば、その文献の入手の際に役立ちますし、自分が論文を書くときにも
参考文献・引用文献を正しく作成することができるようになります。
【レファレンス欄に記載される項目】
●雑誌論文を引用する場合
著者名、論題、雑誌名、巻(号)、論文の開始ページ〜終わりのページ、出版年
Johnson, S.M. et al. :
Molecular analysis.
Journal of Applied
physics, 37(12) pp.179- (1989)
●図書を引用する場合
著者名、書名, 版次, 出版地、出版年
Engler, D. Nature of the Chemical Bond, 2nd ed. New York, Academic Press(1990)
単行本の一部を参考にしたときは、その開始ページまたは参考にした章
Fraser, Bruce. 1979. The Interpretation of Novel Metaphors: in Metaphors: in Metaphor and Thought, ed. Andrew Ortony, Cambridge, Cambridge Univ. Press. pp.172-185.
図書か雑誌かを見分けるポイント
図書には出版社名が記載されている
雑誌にはVol.巻 No.号が記載されている
【各項目の基本的な記述形式】
●著者名: 基本は Family Name(Last Name) + First Name と Middle Nameのイニシャル。
(例)Mary Nobel Becky ⇒ Becky,M.N.
1名の場合 Johnson,A.P.
2名の場合 Johnson,A.P. and Newman, A.J.
3名以上の場合 Johnson,A.P. et al.
共著者が数人いる場合に’et al.’を用いて第二著者以下を省略することがある。
※et al.とは’その他 ’の意味。=and others。
著者名のあとには、カンマ( , ) またはコロン(:)をつける。
●論 題: 著者に続けて記述(論題を ” ”でくくる場合もある)
●雑誌名: 省略誌名を使う場合が多い。省略誌名は、ある程度パターンが決まっているので慣れること。
(例) Journal ⇒ J.
American Journal ⇒ Am. J.
Transactions ⇒ Trans.
Physical Chemistry ⇒ Phys. Chem.
Engineer ⇒ Eng.
Society ⇒ Soc.
学会、研究会などで発行・配布される会議録資料には次の単語が付くことが多い。
Proceedings ⇒ Proc.
Conference ⇒ Conf.
Symposium ⇒ Symp.
(注)省略したときはピリオド(.)が付く
斜体で表記されることもある。(例)Appl. Phys. Lett
●巻・号: 268(8)のように巻はゴシックで、号は( )に入れて表示する。号は省略されることが多い。 Volume(Vol.) は巻、Number(No)は号を意味する。
●ページ: 論文の開始ページと終了ページをハイフンで結んで表記するを記入する。
pp.をつけるものや、終了ページを省略する場合もある。
●出版年: (1984)のように( )にいれて表示する。記載位置は、著者のすぐ後、
または一番最後など雑誌によって異なるので注意。
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